1Q84読み直し(Book1 Ch.20-24)【ネタバレあり】
21.青豆 図書館であけぼのとさきがけについて調べる。報道はおおむね、さきがけはクリーンであるような好意的な印象でされていた。喫茶店に行き、あゆみに電話をかけさきがけについて調べてもらえるよう頼んだ。3日後あゆみから電話が来て、さきがけの情報が届く。山梨の教団周辺の土地を買いあさっているため民事訴訟が起きている。どこからかかなりの額の資金が出ている。山梨県内だけではなく、東京の一等地にも土地を購入している。さきがけ内の子供たちは地元の小学校に通っているが、みな精神的なトラブルを抱えているおようにみえる。高学年になるにつれ口数が減り、表情がなくなり、無感動になり、やがて学校に来なくなる。 22.天吾 脳について考える。時間がいびつなかたちをとって進み得る。 年上のガールフレンドとのセックスは、彼女がすべてリードしてくれるので楽。天吾のパジャマを着て眠っているふかえりの寝顔を思い出して射精する。 空気さなぎはベストセラーになる。ふかえりがいなくなってからしばらく穏やかな日々が続く。空気さなぎ2週間ベストセラーの1位になった数日後、小松から電話。悪い方
1Q84読み直し(Book1 Ch.16-20)【ネタバレあり】
16.天吾 空気さなぎの書き直し作業で、天吾の中にあったつかえが取れ、小説をかく意欲がわいてきた。小松からの電話。空気さなぎが新人賞を獲得。天吾がふかえりに記者会見の受け答えを教える。天吾の夢。自分自身がパズルのピースであり、アメーバみたいに形を変えている。そうしている間に、風で飛ばされたティンパニの楽譜のピースを集めている。ふかえりが手を握り「これでおしまい」と言うと世界が終わる。 17.青豆 月が二つになったり、拳銃が変わっていたり、世界がおかしい。老婦人の家で月について言及するがタマルも老婦人も特に何も言わない。以前、老婦人に殺人を打ち明け、老婦人も同じようなことをしたと打ち明け秘密を共有するようになった。老婦人は家庭内暴力による娘の自殺を経験した後、セーフティーハウスを用意し、同じように家庭内暴力などで傷ついた人を受け入れてきた。今回10歳の少女が保護された。彼女の子宮は破壊されていた。「リトルピープル」と彼女は言った。 18.天吾 小松からの電話で、ふかえりの記者会見は成功したと報告を受ける。その後空気さなぎは売れまくる。ふかえりから電
1Q84読み直し(Book1 Ch.11-15)【ネタバレあり】
11. 青豆 睾丸の蹴り方に熟知している話。大学卒業後、スポーツドリンクや健康食品を製造する会社でソフトボールの選手として活躍するが、大塚環が死んだ後、退職してスポーツクラブのインストラクターに転職。柳屋敷の老婦人とスポーツクラブで知り合い、個人トレーニングを依頼されるようになった。老婦人の言葉「あなたは何かを内側に抱え込んで生きているように見える。」後々、青豆は老婦人に秘密(殺人)を打ち明けることになる。 バーで一人酒を飲んでいると警察官の女が話しかけてくる。男二人組に話しかけてセックスに誘う。 12. 天吾 エリが先生のところにやってきたのは、7年前(10歳の時)だ。エリの父親と一切連絡がとれない。さきがけはだんだんとclosedな団体になり、宗教法人となった。盲目の山羊とリトルピープルが何を示しているのか。先生に空気さなぎを書き直す許可をもらう。帰りの電車は一人だった。向かいに座っている母子が一人の少女を思い出させた。小3-4で同じクラスだった女の子は、親が証人会の信者だったため、天吾と同じように週末は布教活動で家を回っていた。お昼の給食の
1Q84読み直し(Book1 Ch.6-10)【ネタバレあり】
6.天吾 小松から早朝に電話があり、ワードプロセッサー代を払ってあげると連絡あり。人妻のガールフレンドから電話で今日は会えないと報告される。ワードプロセッサーを買いに行き、さっそく空気さなぎの書き直し作業にとりかかる。「空気さなぎ」が具えもった大きな美質と大きな欠陥。 夜になると、一匹の盲目の山羊の死体から、リトルピープルがこちら側にやってきて、世夜明けにあちら側に戻っていく。 電話でガールフレンドと話す。子供がいじめられているかもしれない。 その後ふかえるから電話がかかってきて、今度の日曜に他の誰かに会うために待ち合わせの約束をする。 7.青豆 柳屋敷を訪れる。大柄な男タマル。ドイツシェパードのブン。 裏手の温室で女主人と会う。先日渋谷のホテルで殺した男についてと、次の仕事のための鍵を受け取る。警官の制服と拳銃が新しくなった時期をタマルに確認する。山梨県警と過激派との銃撃戦が81年の10月半ばに起こった。 8.天吾 日曜日。幼いころNHKの集金人である父親に連れられて家々を回った回想。 父親のプロフィール。天吾は父親が本当の父親だとは思っていな
1Q84読み直し(Book1 Ch.1-5)【ネタバレあり】
「1Q84」 発売された時に一気に読んだけど、なんだかよく覚えてない。 いつも読んでるそばから、前のチャプターの内容を忘れていってしまう。 やれやれ。 今回ちゃんと読み直してみようと思う。 大学時代のようにチャプターごとに要約していく。 以下自分用のメモ。(ネタバレあり) 1.青豆 タクシーに乗車中、高速道路で渋滞に巻き込まれる。 ヤナーチェックの「シンフォニエッタ」がラジオで流れている。 道路のわきにある非常階段を使って地上に降りる。 タクシー運転手の言葉「みかけにだまされないように。現実というのは常にひとつきりです。」 2.天吾 天吾が前触れもなくたまに襲われるフラッシュバック。白いスリップ、母親の乳首を吸う父親ではない男、赤ん坊の自分を外側から眺めている。小松と打ち合わせ中。「ちょっとした別のアイディア」。ふかえりが書いた「空気さなぎ」を天吾が書き直す提案。 3.青豆 「変更されたいくつかの事実」 親友である大塚環との思い出回想。あるホテルに向かう途中、警官とすれ違う。警官の制服と拳銃の型がちがっている。ホテルの一室に向かい、空調の点検とい