お寿司
17歳でHIV感染、34歳で心臓移植を経験した女優による、衝撃的なミステリアスノンフィクション。
心臓は記憶するのだ。
いや、もしかしたら臓器はすべての出来事を覚えているのかもしれない。
心臓の移植を受けたシャルロットは、同じような悪夢を繰り返し見るようになる。
心臓の元の持ち主の最後の記憶のような悪夢。
他にも、デジャブのような感覚を経験したり、自分が知りようがないことを言い当てるようになる。
そして、今シャルロットの中にある心臓の、かつての持ち主の夫と巡り会い、時を重ねる。
それってどんな気持ちなんだろう・・・複雑すぎて想像できない。
大切な人が亡くなってしまって、
同時に心臓移植を誰かが望んでいたとして、
せめて心臓だけでも「他の人の中ででも生き続けてほしい」って思うんだろうな。
本人だったらどうだろう。まあ死んでるから意思はないのだろうけれど、
他の人の心臓となって生き続けるのは不思議な感覚だろうなあ。
自分もいつか肝臓移植を受けるかもしれないので
深く深く考えされられたのでした。