古いブログから ~東日本大震災、体験記②

March 10, 2016

2011/07/12 23:32

 

3/11 
16:00
感覚的になんとなく大きな地震が少なくなってきたので、母と二人でマンションに戻ることにした。おばさんに挨拶をし、車に乗って、マンションの駐車場に車を戻した。雪が降り始めた。


16:20
マンションの15階まで非常階段で上る。人間、登らなければならないとなれば登れるものだ。何も言わずに母と二人でひたすら上った。上っているうちに雪が吹雪いてきた。吹雪だなんていったいどうなっているんだろう。戦争の後に降ったという黒い雨の話が頭をよぎった。


実家はベランダが西向き、玄関が東向きである。玄関の前から東側を見ると、海の方が赤く燃えていた。相当大きな火事が起きているのだろう。ぶるっと身震いした。
玄関の扉を開ける。ひどい状態を想像していたけれども、目の当たりにして言葉が出なかった。靴箱の靴はすべて勢いよく飛び出していた。靴箱の上に飾ってあったガラスの一輪挿しや置物が粉々に割れて落ちていた。玄関の奥にはどこから出てきたのかプリンタが落ちているのが見えた。
母と二人で立ち尽くす。とりあえず玄関だけでも片付けよう。そう決めて二人で片付けにとりかかった。軍手がほしいけど、軍手がしまってあるリビングの収納にたどりつくにはまだ時間がかかりそうだ。

16:40
吹雪の中、父が帰ってきた。父の職場は仙台駅からすぐ近くで自転車通勤をしている。父が帰ってきてこんなに嬉しく思ったのは久しぶりだ。途中でカップ麺を10個買って帰ってきた父を褒めた。「でも電気戻らなかったらお湯も沸かせないさ」と母。ともかく家族全員無事だった。

 

16:45
家の中に入れるように、なんとか玄関を片付けた。片付けたといっても、割れたガラスの破片を掃きだして、靴箱から飛び出した靴を整理もせずとりあえず靴箱に押し戻しただけだ。片付けている間にも強めの余震が来て、玄関前のポーチであたふたしながら片付けた。
中に入ると、まず左側に私の部屋(家を出てからは母が使っている)、右側に父の部屋がある。私の部屋はドアが開いていて、中を見ると、本棚からありとあらゆる本が飛び出し、本棚の上に座っていたぬいぐるみ達が、ちらかった本の上で暴れていた。ゲーセンで獲ったキティちゃんや、3歳の時から抱いて寝ていた猫のみーちゃん、ベガルタ仙台のマスコットキャラクターなどなど。ベッドが数十センチ動いていた。それから、小学生の頃から使っていた勉強机があるのだが、机の上の棚が机から勢いよく床に落ちていた。留め具が片方しまっていなかったからだ。棚に備え付けの引き出して使うスタンドライトが、落ちた衝撃で無残に壊れていた。

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