古いブログから ~東日本大震災、体験記⑦

March 10, 2016

2011/07/25 08:30


眠れるわけがなかった。地震は止まらないし、ジャケットは着たままで、化粧も落としてない。誰もがそんな状態なのだから、誰も文句は言わないけれども、そんな小さな一つ一つがストレスだった。

地震の翌日は、神様の救いか、快晴だった。
明るくなると起き上がり、むしゃむしゃとパンを食べた。ガスボンベでお湯を沸かし、三人で冷えた体を暖める。

この日からの記憶は時系列がぐちゃぐちゃになっている。
きちんと順序立てて書き出したいのだけれど、思い出そうとすればするほど、思い出したくないと脳が指令を発する。浮かんでくる出来事はすべて断片的で、地震翌日のことなのか、地震10日後のことなのか自分でも分からない。

地震発生翌日から東京に戻ってくるまで、約半月を仙台で過ごした。
「混乱」
が町中を覆っていた。
そんな中で、人々はとても冷静だったと思う。人間捨てたもんじゃないと思った。人情と優しさと愛が、混乱を勝っていた。

みんな、生きるために声を掛け合い、助け合い、ひたすら助けを待った。
ラジオから流れる枝野の声に耳を傾け、落胆し、頼りない総理の声に耳を傾け、落胆し、それでも「普通」を取り戻すために淡々と精一杯生きていた。

東京だったらどうだろうと考えた。できるだけ人と目を合わせない冷淡な街では、他人の肩に手を置いて無言で励ましあったりできるだろうか。

東北だからこうなのだろうか。いや、きっとそうじゃない。どこだってこんな状態になったらみんな助け合えるはずだ。

ここから先は時系列ではないけれど、
地震の翌日から東京に戻る3月23日まで、約半月の断片的な体験を書き綴る。
After the earthquake.

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