POSTのこと

クリスマスが近づいてきましたね。

何歳になっても、この時期になるとソワソワというかワクワクというか、悪くない胸騒ぎみたいなのがします。


Yuzukanaのクリスマスソング「POST」が11月24日に発売になって約1か月が経ちました。

今までにないくらい、沢山の方に届いていると感じてとても嬉しいです。


今までにないくらい、一つの曲と向き合って、大事に大事に仕上げてきました。

あまり曲の詳細をしゃべるのは好きではなくて、聞いてくれた人がそのまま感じたことが正解だと思っているのだけど、POSTという曲について、ちょっとだけ書いてみようと思います。

(あくまでも私が書いた時のイメージで、逆にこんなイメージで聞いてたよってのがあったら教えてほしい☆)




POSTという文庫版が出版されたとしたら、その本の裏表紙はこんな感じ。

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高い山々に囲まれた小さな田舎町。その町のはずれに一人の年老いた男が住んでいた。

ある年のクリスマスイブ、その老人の家に1枚のポストカードが届く。

一見普通のはがきだが、差出人の名前はなく、もう何十年も前に投函されたような気配さえある。そんな奇妙な便りが、老人の固く閉じた心を優しくふやかしていく。

幼い恋、失踪、謎の知らせ、クリスマス。


世界の端っこで、老人の物語が動き出すー

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POSTの歌詞はこちら。

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メリークリスマス How have you been?

って届いたポストカード

知らない住所

知らない景色

懐かしき癖字


サンタクロースはきっと来ないでしょう

忘れられた街の片隅

変わらない住所

変わらないポスト

変わらない気持ち


消えたあなたが迷わないように

おもちゃの鈴を鳴らすよ

あべこべの陸地からシグナルを

ここにいる

ここにいる

ここにいる


そーか幸せそうで何よりって

そう思える便りならよかったのになあ


消えたあなたが迷わないように

おもちゃの星も飾ろう

白熱灯のランプがシグナルさ

ここにいる

ここにいる

ここにいる


Merry Christmas

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クリスマスイブに届いた奇妙なポストカード。この物語はここから始まります。

差出人がなくても、意味のない文章が綴られていても、主人公はすぐに誰からの便りなのか分かってしまう。


小さな町のはずれに住み、町でも風変りな頑固者として有名な主人公。

クリスマスにも全く縁がない人生を送ってきましたが、このポストカードが主人公の心を温め、柔らかくしてくれるのです。


町ではクリスマスマーチが始まり、色々な楽器を持った人々が道を練り歩いています。

主人公も、何十年かぶりにクリスマスの夜に家を出ました。手には可愛らしい鈴と、町の真ん中の広場にあるクリスマスツリーに飾るためのおもちゃが星を持って。

静かに空を見上げると、真っ黒な天井に本物の星がたくさん光っています。

しんしんと粉雪が降り始めたこの景色を、主人公とポストは静かに見上げています。


POSTのジャケット。

しばらく眺めていると、ポストの視点で見た街の明かりとクリスマスの空に見えてきたり。

世界中を旅する色とりどりののポストカードにも見えたり。



ポストカードは、差出人からの「ここにいる」というメッセージであり、

ポストカードが届いたポストは、ずっと「ここにいる」主人公を表している、のかもしれない。


家の玄関前にあるポストも、街にひっそり佇むポストも、何かと何かを、誰かと誰かをつなぐもの。


このPOSTという楽曲が、あなたの心のポストに届き、大切なものを繋いでくれたら嬉しいです。



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p.s.

それで、もし気づいてくれる人がいたら、

「どくだみ男」のこととか「図式君」のこと、ちょっとだけ思い出してくれたら嬉しいです。


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