Yuzukanaの2ndアルバム、[ZUSHIKI]から曲紹介 (1) Hisou



Yuzukanaの"ZUSHIKI"CDは6つの曲で構成されています。

いつも1曲1曲に魂を注いで作ってますが、今回のアルバムは特にすべての曲が重要な役割を果たしてくれてて、捨て曲なしと思ってます。


今日はまず1曲目のHisouから、ご紹介します。


Hisouはとても短い曲ですが、アルバムの前置きというか、総論というか、要<カナメ>と言える曲です。


皆さんよくご存じのベートーヴェンのピアノソナタ第八番(ハ短調)「悲愴」が元になっています。

悲愴の定義を調べたら、「悲しくいたましいこと(さま)」だそうです。対し、同音語の「悲壮」は「悲しい程勇ましく立派なこと」とあり、なるほど…ほぼ同義と思っていた言葉も全然異なる色の服を着ているんだなあと思って。日本語って面白い。


ベートーヴェンは「悲愴」と名付けたのだから、(翻訳が間違っていない限り)前者の意味なのだろうけど、Yuzukanaの曲として、「悲愴」なのか「悲壮」なのか、はたまた別のヒソウなのか、受け取り方はリスナー様に預ける部分なので、敢えてタイトルは横文字の"Hisou"となりました。


私個人としては、「悲壮」のイメージで書いたかもしれない。ただただ悲しいだけじゃなく勇ましいって、なんというか「死」に近いイメージ。でも聴くときの気持ちや雰囲気や時代によって、曲の解釈は変わっていいと思うので特に決めない。


「死」のイメージ。「死」という漢字が放出する空気ってすごくネガティブだね、こうして眺めると。でも、「死」ってもっとニュートラルでナチュラルにそこにあるもの。


よく死については考えることがあって、まあ結局どこにも行きつかないのだけど。それで、私が死んでも私の音楽はこの世界に残るんだなあって思うと、うふふ素敵だなーと思って。


死について考えながら、それは同時に音楽のことを考えるってことで、にまーっと微笑んじゃう感じ。人間、死んだら大体お墓に入る。名前が刻まれて、生きていた証が残る。そういう意味で、私にとってお墓は音楽かなと思って。別に有名じゃなくていい、自分が作った音楽がずっと存在しているっていいなと思って。


なんだかそう思うと、私は音楽がやめられない。


と、色々伝えたいこと、メロディーにのせたいことはあるのだけど、

要約すると歌詞はこうなりました。


「いずれ土に還る 滅び巡りて音楽は残る」


譲氏のシンプル&素敵なギターの音色にのせて。


どうぞお召し上がりください。

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