Yuzukanaの2ndアルバム、[ZUSHIKI]から曲紹介 (3)お言葉遊び
「ZUSHIKI」3曲目はお言葉遊び。
タイトルのとおり、日本語のユニークな響きを生かし、言葉で遊んでいるような歌だ。
ふふふふふ、ららららら、ななななな、だだだだだ。
途中、誰もが子供の頃遊んだことがあるだろう「かごめかごめ」の言葉も引用している。
そして、ただ言葉の響きが面白いだけでなく、ぜひ歌詞カードの超短編を読んでいただきたいのだが、この曲がアルバムの中で一番難解かもしれない。そしてちょっとホラーかもしれない。色々な含みを持たせているので、正解はないけどいっぱい想像していただけたら嬉しい。
へのへのもへじ君や、ななしの権兵衛や、だるまさんが登場人物として出てくるが、
例えば2番の歌詞は「ななしの権兵衛振り向く!名前はないけど問題ない」とある。
名前があるってすごく便利。人間の進化の過程で「そうだ、モノに名前をつけよう!」って誰かが思ったんだろうね。
空、海、雨、土、風。(自然にあるものって1文字が多いのかな)
同じように他の言語でも対応する名前があることも不思議。「空」は"Sky"、「海」は"Sea"、雨は"Rain"。でも、もし空と海はつながっていると認識する種族がいたら、空と海まとめて"Blue"みたいに名前つけるのかな。
なんて考えたりする。
とだいぶ道を逸れたが、こんな風に思考の寄り道を楽しみながら聴いてもらえたらいいなあ。
この曲のメッセージは、最初から最後までちりばめられている
「後ろの正面だあれ」
です。
へのへのもへじ君、ななしの権兵衛、だるまさん、相合傘の落書き、夕日を背景に響くかごめかごめ…
不思議で平和なこの世界を回している、後ろの正面は誰なのでしょう?
